北のエミリアロマーニャ州のモデナ県に
位置するヴィニョーラという町では
毎年4月に満開の桜を楽しむ事ができます。
しかし日本の情緒ある桜前線や
幻想的な夜桜や、咲き乱れる満開の桜の景観
を楽しみながらお弁当を広げてのお花見…
などとはちょっと違います。
毎年5月を過ぎてから、イタリア中の店頭を
真赤に染める美味しいサクランボ :
アメリカンチェリーやサワーチェリーなどの
豊作を祝う桜祭りが、満開の桜の下4月に行われます。
ヴィニョーラの町のその桜祭りには
近隣の地域住民などが沢山訪れ、露店が並び
子供向けの乗り物やゲームやアクティビティ
ベルサリエーレ兵士達の楽団、地元の名物料理など、町中が賑やかになります。
カーニバル風の山車もでます。
イタリアでも、毎年日本の満開の桜が全国ニュースで流れる為、桜が大好きな日本人のことを周知している彼らは
茶目っ気たっぷりに、着物を着て日本人の振りをして、桜山車も出動させ、動いている山車からは子供達がお菓子を投げてくれます。
もちろん、イタリア人が日本のお花見を
どのようにイメージしているかは微妙ですが
でも、人と人を結びつけ、笑顔を増やす方法なんです。
今、私達はこれまで以上にそれを必要としています。