カーニバルはキリスト教のお祭りですが
その起源は遥かに遠い時代の
古代ローマの政治的宗教に見られます。
さらに古典ギリシャ時代のディオニュシ
アンの饗宴にさかのぼり
ローマのサトゥルナーリア祭に由来し
毎年恒例の祝祭となりました。
このお祭りの間だけは、冗談や遊戯に
専念する為に、日頃の規則や義務から
解放されることが許されました。
さらに、仮面で顔を隠す事で、格差社会
の中で誰と認識することを出来なくしま
した。
そして、お祭りが終われば、厳格さと
秩序ある日常生活に戻りました。
古代ラテン語から派生したカーニバルに
関連することわざに、「年に一度は、
理性を失い夢中になることは許されま
す」とあります。
カーニバルの語源は、ラテン語の
carnem levare「肉を取り除く」
に由来します。
「肉を取り除く」というのは、お祭りの
最終日に開催された宴会を示しています。
肉を食すことを禁じられていた
四旬節です。
カーニバルでは、「ジョークには
それぞれ意味がある」ということわざも
あります。
実際、ジョークだけでなく、仮面で身分
を隠して、街の著名人や領主、権力への
嘲笑をする事においてもその自由は許さ
れました。
仮面はイタリアのカーニバルの
主人公です有名なのはベネチア のもので
熟練した職人が夢中になって製作して
います。
しかし、仮面は顔を隠すことだけに
使われるのではなくではなく
ベルガモのアルレッキーノ
ナポリのプルチネッラ
ヴェネツィアのパンタローネ
ボローニャのバランゾーネなどと
その街に関連したキャラクターでも
あります。
アルレッキーノやパンタローネなどは
イタリアコメディ芸術の主人公です。
プルチネッラはナポリの人々の情熱的な
魂を擬人化したものです。