ロミオとジュリエットが生まれた街 ヴェローナ

ベネチア からさほど遠くない 美しい街ヴェローナ。 ロミオとジュリエットの故郷です。 14世紀のヴェローナ、 モンタギュー家のロミオと、 キャピュレット家のジュリエット。 この両家の、血で血を洗う抗争が、 繰り返えされている時代 。 恋した相手が敵の人間であることを 嘆きながら、2人は愛を誓い合う… 。 「これからあなたは私を『愛』と呼んで ください。私はあなたにとって ロミオではなくなります。 あなたが私をそう改名するからです…」 2人の若者の最も純粋な愛を描いた物語。 ウィリアム・シェイクスピアが語った 2人の恋人の不運な物語を、 知らない人がいるでしょうか 。 ヴェローナに来れば、必ず訪れる場所は、 間違いなくジュリエットの家です。 ジュリエットの家は、 ヴィア  カペッロ( Via Cappello )沿で、 恋人たちが書いた愛の手紙や名前のサイン、 愛のフレーズなどで完全に覆われている壁の 通りを抜けると、14 世紀の建物の正面と、 あの有名なバルコニーが隣接する 中庭に入れます。 この小さなバルコニーを見て、 月明かりの下での、2人の恋人の ロマンチックな愛の語らいを、 想像しない人はいないでしょう。…

毎年4月はイタリアでも満開の桜のお花見シーズンですが……..

北のエミリアロマーニャ州のモデナ県に位置するヴィニョーラという町では毎年4月に満開の桜を楽しむ事ができます。 しかし日本の情緒ある桜前線や幻想的な夜桜や、咲き乱れる満開の桜の景観を楽しみながらお弁当を広げてのお花見…などとはちょっと違います。 毎年5月を過ぎてから、イタリア中の店頭を真赤に染める美味しいサクランボ :アメリカンチェリーやサワーチェリーなどの豊作を祝う桜祭りが、満開の桜の下4月に行われます。 ヴィニョーラの町のその桜祭りには近隣の地域住民などが沢山訪れ、露店が並び子供向けの乗り物やゲームやアクティビティベルサリエーレ兵士達の楽団、地元の名物料理など、町中が賑やかになります。 カーニバル風の山車もでます。イタリアでも、毎年日本の満開の桜が全国ニュースで流れる為、桜が大好きな日本人のことを周知している彼らは茶目っ気たっぷりに、着物を着て日本人の振りをして、桜山車も出動させ、動いている山車からは子供達がお菓子を投げてくれます。 もちろん、イタリア人が日本のお花見をどのようにイメージしているかは微妙ですがでも、人と人を結びつけ、笑顔を増やす方法なんです。今、私達はこれまで以上にそれを必要としています。

イタリアのカーニバルは、理性を失うことを許される年に一度のお祭り

カーニバルはキリスト教のお祭りですが その起源は遥かに遠い時代の 古代ローマの政治的宗教に見られます。 さらに古典ギリシャ時代のディオニュシ アンの饗宴にさかのぼり ローマのサトゥルナーリア祭に由来し 毎年恒例の祝祭となりました。 このお祭りの間だけは、冗談や遊戯に 専念する為に、日頃の規則や義務から 解放されることが許されました。 さらに、仮面で顔を隠す事で、格差社会 の中で誰と認識することを出来なくしま した。 そして、お祭りが終われば、厳格さと 秩序ある日常生活に戻りました。 古代ラテン語から派生したカーニバルに 関連することわざに、「年に一度は、 理性を失い夢中になることは許されま す」とあります。 カーニバルの語源は、ラテン語の carnem levare「肉を取り除く」  に由来します。 「肉を取り除く」というのは、お祭りの 最終日に開催された宴会を示しています。 肉を食すことを禁じられていた 四旬節です。 カーニバルでは、「ジョークには それぞれ意味がある」ということわざも あります。 実際、ジョークだけでなく、仮面で身分 を隠して、街の著名人や領主、権力への 嘲笑をする事においてもその自由は許さ れました。 仮面はイタリアのカーニバルの 主人公です有名なのはベネチア のもので 熟練した職人が夢中になって製作して います。 しかし、仮面は顔を隠すことだけに…

ブラックバードの日の伝説とその時期の温かい郷土料理

何世紀にもわたって、1月末はイタリア半島で特に寒さの厳しい時期です。 1月29日、30日、31日が一年で最も寒い日だと言われています。 そしてこの3日間をブラックバードの日と呼ぶ伝統があります。 このタイトルを生み出す伝説は示唆に富んでいます おとぎ話のように面白い物語を1つだけをお伝えします。 寒さで死にそうになったクロウタドリが、ある家の屋根にある暖かい煙突の中に避難し、暖かい煙に暖をとります。 そして生き延びるために持っておいた少しの食べ物と共に、煙突の中で春を待つことにしました。 やがて暖かい季節が訪れ、彼はやっと煙突から出ることができましたが、ススが彼を真っ黒にしていました。 それ以来、クロウタドリはブラックバードとなりました。 ブラックバードの伝説とともに、農民の間では、1月29日、30日、31日が特に寒い場合、その年の夏はいつもより暖かくなるという定着した言い伝えがあります。 非常に寒い1月のイタリアでは、各家庭でカロリーの高い料理が用意されます。 北部を流れるポー川を見下ろす街クレモナでは、焚き火を囲んで、ローストソーセージと一緒に暖かいポレンタを楽しむ習慣があります。 この時期のボローニャでは、カーニバルの時期が訪れることを告げるフラッポレという小麦粉、砂糖、卵、バターなどにお酒を少々加えた薄い生地をカリカリに揚げ粉砂糖の真っ白なベールで被ったお菓子を味わうことができます。しかし、これは別の話であり、次回お話しします。

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